リコーR8・ホワイトバランスの話
渋い大人のガジェット的な外観に惹かれ、持ち歩き用のカメラとして去年の春に購入したリコーR8。
見た目には大満足なのですが、画質面にはちょっと。。。
いろいろと癖のあるカメラなのです。
昨日もひとつ気づいたことがあったので調べてみることにしました。
僕は最近外食すると何を食べたか写真に撮るようにしています。
この日は照明の色温度が2800Kぐらいの居酒屋に行きました。
さすがに2800Kともなるとオートホワイトバランスでは赤みが残ってしまうので、マニュアルでホワイトバランスをとり、固定バランスで撮影してみたのですが面白いことがわかりました。
この2枚の写真をごらんください。
左側がISO200、右側はISO400で撮ったもの。もちろんホワイトバランスは固定なので同じ設定のはずです。
ずいぶん違うでしょう?
ISO200は補正し過ぎなぐらい補正されてあっさりした色味なのに対し、ISO400は全体に黄色が乗り、シャドウ部の色が強調されているところを見ると彩度も上がっているようです。
同じホワイトバランスで撮っているのに、感度を一段変えただけでこんなに色が変わるのか!と不思議に思ったのと、手持ち撮影で若干構図も違うため色の出方が違ってくるのかもしれないとも思ったので、自宅でテスト撮影してみました。
今度は自然光、カメラは三脚に固定して感度を変えて撮影しています。
ホワイトバランスはもちろんマニュアル固定。
左上から準にISO64,100,200,2段目は左から400,800,1600です。
画像はリサイズしてPhotoshopElementsのJPEG最高画質で保存した以外は一切手を加えていません。
こうして並べるとISO400から急に色が変化しているのがわかります。
特にシャドウ部に注目してもらえるとだんだんシャドウにグリーンが乗ってくるのがわかると思います。
R8の場合、ISO800と1600はおまけみたいなもので、常用画質はISO400までと割り切っていたのですが、その400でこれだけ色が転んでしまうと、本当の常用画質はISO200までというこということになりそうです。
面白いのはISO64とISO200はほぼ同じ色ですが、ISO100は若干マゼンタよりの色調になっていることです。それを考えるとこのカメラ、ISO200を常用感度として計算しているのかもしれません。
次に同じ条件でオートホワイトバランスだとどうなるのかを調べてみました。
感度はやはり上段左から64,100,200、下段左から400,800,1600です。
こちらはまた面白い結果になりました。
今度はISO64から400までほぼ同じ色になっています。
そして突然1600でシャドウのグリーンが強く出てきています。
R8は何度かファームウエアのアップデートが行われているのですが、昨年7月のアップデートでホワイトバランス精度の向上というのがあったので、このあたりのチューニングが行われたのではないかと思われます。
ちなみにISO200時のマニュアルとオートを並べてみるとこんな感じ。
左がマニュアル、右がオート。
マニュアルの方が若干マゼンタかぶりしているような・・・。
好みの問題はあると思いますが、僕はオートの方が好ましい色調に感じます。
以上の結果を踏まえると、基本的にはオートホワイト&ISO200で撮影すれば普通に写真が撮れるし、そのときどきの狙いに応じてホワイトバランスや感度をいじると思いもかけない結果が得られるかもしれないミラクルなカメラ、それがリコーR8ということになりそうです。
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コメント
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このところ、フィッシングサイトに誘導すると思われる下品なコメントばかりがポストされるので、コメント機能を制限することにしました。
悲しいことですね。
投稿: 管理人 | 2009/10/30 23:51