ミナミヌマエビ

日本産のヌマエビ類で唯一の陸封型です。これ以外の日本産ヌマエビはすべて幼生期に一度降海しないと大きくなれません。
つまりミナミヌマエビは淡水水槽のみでライフサイクルを重ねることができる唯一の日本産ヌマエビだということです。
釣具店で釣りエサとして売っているところもあるようですが、うちのはすべて近くの川で捕まえてきました。現在20匹程が穏やかに暮らしています。
以前住んでいた長崎の家はベランダが広く、かつ日よけを設置することができたので、大型の布団ケースに水をいっぱいはって砂と水草を入れただけの「繁殖ケース」だけでよく育ったものですが、今住んでいる鹿児島は南国で日差しが強過ぎるため、ベランダ水槽は煮えたぎるという理由で封印中です。
ある程度の規模の水槽であれば、ほったらかしにして何もしないのが一番繁殖に適しているようです。
おためしください。
さて、このミナミヌマエビ、穏やかな性格でのっそりとしているうえ、あまり体が大きくならないので肉食魚の格好の餌となってしまいます。
チチブやゴクラクハゼなどハゼ科の魚がいる水槽にコケ掃除のために入れると、すぐに追いかけられ水面から飛び出し、水槽の壁に張り付いてしまいます。
あわれ、飛び出したエビちゃん
10匹ぐらい入れても翌朝には1匹もいなくなります(泣)混泳にはあまり向かないエビのようです。
成体であればかろうじてメダカとは同居できるようですが、稚エビは食べられることがあるので繁殖水槽では注意が必要ですね。
自然界では水草がたくさん生えている田んぼの用水路などによくいます。
ただし、陸封型で移動能力も小さいので生息範囲は限られており、乱獲するとすぐいなくなるので注意が必要でしょう。
鹿児島はほぼ南限で本土に点在する程度であまり見られません。
鹿児島的にはけっこう貴重な種であります。
ミナミヌマエビの一番の魅力はエサを食べる仕草ですね。
小さな手で砂の表面をちくちくとつつきながら表面のコケを口に運ぶ姿はとてもほほ笑ましく、いつまで見ていても飽きません。
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コメント
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ありがとうございます。中山は実家の近くなので探してみたいと思います。ありがとうございました。
投稿: らん | 2010/08/28 19:16
>らん様
返事が遅くなりました。
生息場所はお教えしたいのですが、あまりこういうパブリックなところではっきり書いてしまうと乱獲がこわいのでヒントだけ。
鹿児島市内だと中山あたり。
クレソンや水草が茂っている小川を探ってみてください。
3年前まではそこにいましたが・・・
鹿児島を離れて3年になるので今はどうかわかりません。
エビは生物的に昆虫に近いので殺虫剤に弱いため、農薬を使っている田畑の近くにはあまりいません。
ミナミヌマエビは意外に中〜下流部にいたりしますので、いろんなところでガサガサやってみてください。
投稿: 管理人 | 2010/08/27 22:12
はじめまして。ミナミヌマエビを検索していて,ここに着きました。私も鹿児島なのですが,ミナミヌマエビがとれる場所を探しています。よかったらお教え願えないでしょうか?よろしくお願いいたします。
投稿: らん | 2010/08/17 18:39